なんていうか・・・あいやー・・・って感じですね。甘いのか寒いのか良くわかりません。私はむちゃくちゃ寒いと思うてしまいました・・・。上杉、なんなんでしょう・・・。南条さんも、何きっぱりいっちゃってるんですか?もういいです。逃げてしまいます。あああ・・・・つくづく文才ないのね私って・・・。とりあえず、なんだかちゅーに重点を置いてみたかった。あはは(乾いた笑い)
kiss-U-
ねえ キスをちょうだい
もっとたくさん もっと甘く
もっと もっと
ねえ キスをちょうだい


僕は馬鹿だから 直ぐ不安になるんだ 直ぐ疑ってしまうんだ
でも貴方と唇を重ねた瞬間は 貴方の優しさが流し込まれた瞬間は
疑いのない 貴方を感じていられるから

ねえ アイをちょうだい


「ねえ、ちゅーしてよ」
俺はいつだってそうやって南条におねだりをする。
南条はいつだって
「男がみだりにそんなことを強請るのではない」
と言って顔をそらしてしまう。どうして?どうしてかなあ。おねだりはいけないことなのかな?俺とキスすんの、あんま好きくないのかな。

でも南条は俺がしつこくお願いするとやっと振り向いてくれて
そっと顔を近づけてくれる
俺は黙って目を閉じて
いつものようにあの感触を待つ

でも大抵そんな後のキスは
何故かピリリと苦くて

俺は南条を感じていられる嬉しさと
なぜか苦いキスの味に

どうしていいのかわからなくて 
少しだけ泣いてしまった



かちゃり
ドアの開く音がする
南条のベッドの上で さっきのことが気まずくて ついつい寝たフリをしてしまった
「上杉――――寝たのか?」
俺は答えない。
南条が近づいてくる気配。南条の足音がどんどん大きくなる。どうでもいいけど俺南条の足音って好きなんだよね。南条の気配が近づいてくるこのドキドキ感っていうの?どうでもいいけど。
「上杉――――」
南条の声が俺の名前を刻んだと思うだけで思わず嬉しくなってしまう。
でも俺はやっぱり声を出さずに、出せずにいた。俺はまだ、目を閉じたまま。

ふいに、南条の手が俺の髪を撫でる。
すごく優しい手つきで。
俺はいまだ黙ったまま。俺はいまだ目を閉じたまま。
そうすると、その少し後に、
唇に、やわらかいものが触れた。
俺はわけわかんなくてとにかく混乱する体を抑えるのに必死だった。

わけわかんないよ
俺とキスするの嫌いなんじゃないの?

やめてよ やめてよ
そんなに優しくキスするのはやめて

俺勘違いしちゃうから

やめてよ やめてよ
そんなに優しく俺を愛するのはやめて

そして、南条の匂いが俺から離れて言った

俺はいまだ黙ったまま。


「馬鹿が―――
わからないのか?俺が貴様に「キスがしたい」などと」


ああ、ああ。そうなの?


南条、もしかしていつも俺が寝てる間にキスしてたの?
恥ずかしいから?そんな事言えないから?

「上杉――――」

馬鹿。馬鹿南条。


馬鹿南条。


そんな言葉では騙されてあげないよ

俺を泣かせた罪はおっきいんだからね


でもでも

そのキスがとっても甘かったから

今日だけは寝たフリしといてあげる



「愛しているぞ」


オレ様もv




FIN




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